CONTENTS診療のご案内
オリーブクリニックではこころに関する症状に、幅広く対応しております。
Medical treatment心療内科・精神科の治療について
当院は、ご家族も含めた皆様の心と体の健康をサポートいたします。以下の症状でお悩みの方はぜひご相談ください。
眠れない
布団に入っても目がさえてしまう、いったんは眠れるが途中で起きてしまう、朝早く起きてしまう、朝方ようやく眠れて昼まで布団から出られない、など、いろいろな「眠れない」タイプがあります。
「眠れない」症状は病気のなり始めに起こることも多く、さらに「眠れない」ことで病気を悪化させることもあるため、こころのSOSサインとして早めの受診がおすすめです。病気の根本治療で「眠れない」症状が解決できることも多いです。
睡眠衛生指導や日常生活の送り方のコツもお伝えしますが、必要に応じて内服薬や漢方で睡眠リズムを整えることも可能です。改善の程度に合わせてお薬を減らしたりなくしたりすることもできます。当院では依存症のおそれのある睡眠薬の処方には最大限の注意を払っております。ご希望通りのお薬を処方できないこともありますので、ご了承ください。
日常生活リズムを整えるためにデイケアプログラムもご利用いただけます。
不安が続く
人間関係、学校の成績や経済的な悩みなど、日常生活の中でいろいろな不安が出ては消えを繰り返します。その中でも、不安が大きくなり、動悸や息苦しさ、頭痛を引き起こしているなら、それはこころのSOSサインかもしれません。まれに体の病気から不安が大きく感じられることもありますので、気になる体の症状がある場合は、内科や専門の外来を受診してみてください。そこで体は異常がないということが確認できたら、当院で不安に対する治療を始めましょう。
過敏になっている神経を内服薬や漢方で和らげることも可能です。改善の程度に合わせてお薬を減らしたりなくしたりすることもできます。当院では依存症のおそれのある抗不安薬の処方には最大限の注意を払っております。ご希望通りのお薬を処方できないこともありますので、ご了承ください。
不安の真ん中にある「心配だな」、「こうなったらいやだな」、「怖いな」などの感情にアプローチする心理療法や、不安に集中しすぎないようにするデイケアプログラムも併用できます。
仕事が続かない
社会に出て働き始めたもののうまくいかない、上司の指示の通りにやっているつもりなのになぜか怒られることが多いなど、働くことに関する悩みは多いものです。人間関係が理由で退職を繰り返している方も少なくありません。学生生活の中ではある程度の枠組みがあったのに、社会では自分で考えなければいけないことが多く、戸惑いがあるのかもしれません。もしくは、学生の時から人間関係はあまり得意でなかった方や、中には人間不信に陥って外に出るのが怖くなってしまう方もいらっしゃいます。
どうしてそうなってしまうのかを診察や心理検査を通して探ることが可能です。ご本人のご希望があれば、ご家族だけでなく、各機関の関係者の方も受診にいらしていただくことができます。
社会生活でのスキルを身につけるデイケアプログラムをご利用いただき、少しずつ人の中で過ごす練習をしていただくことが可能です。
学校や仕事に行けない
勉強や仕事に思うように集中できない、やらなきゃいけないことは頭では分かっているのに頭も体も動かないときは、脳のバランスが崩れているかもしれません。もともとはできていたのに最近できなくなった場合は、そのタイミングでバランスを崩すきっかけがあったのかもしれませんし、病気の始まりかもしれません。もしくは、どこかのタイミングでキャパシティオーバーを起こし、心のSOSサインが出ているのかもしれません。
診察や心理検査を通して原因を探り、原因に合わせた治療を始めましょう。内服薬や漢方で脳のバランスを整えることや、心理療法で緩和することが可能です。
症状などにより、休学や休職の判断をさせていただくことがありますが、受診前にお休みを始めている場合は、受診前の期間に関する診断書をお作りすることができません。なるべく早めの受診をおすすめします。
人づきあいが苦手
誰かと話すとなると緊張して声が出ない、顔が赤くなってしまうなどの症状が出る、2人までなら話せるが3人以上になると頭が混乱してしまう、大人数の場所が苦手、学校や職場の休み時間が苦手、突発的な出来事が苦手、相手に合わせすぎてしまうなど、症状は様々です。
どのような場面が苦手なのか、一緒に解像度を上げて考えていきましょう。内服薬や漢方で症状を和らげることや、心理療法で考え方のクセを修正することが可能です。
人づきあいのスキルを身につけるデイケアプログラムをご利用いただき、少しずつ人の中で過ごす練習をしていただくことが可能です。
家族のことで悩みがある
家族についての悩みはなかなか周囲の方には相談しづらいものです。困って相談したのに、否定されてしまうこともあります。また家族は、社会とは一見切り離された場所だからこそ、正解が見つけづらく、問題解決の糸口がつかみにくいこともあるのかもしれません。そのため、長年の間、我慢を重ねてしまう方も多いものです。
診察を通して問題解決の糸口を見つけましょう。すぐには全てを解決できなくても、糸口を一緒にたぐることや、一緒に解決まで待つことができます。
特に、中学生や高校生で悩まれている方は、ぜひお早めにご相談ください。
気分が安定しない
気分が落ち込んで、目の前のことが手につかないことや、いつもと違う感じがすることが長期間継続しているときは、病気の始まりかもしれません。同時に食欲が落ちてしまう、睡眠がうまくとれない、今まで楽しめていたことがうまく楽しめない、人と会いたくないなどの症状も現れることが多いです。
反対になんでもできる感じがする、アイデアがたくさん浮かんでくるなど、いつもの様子と異なり、周りから見ると元気すぎることもあります。落ち込み期間と元気すぎる期間とを行ったり来たりする方もいらっしゃいます。
内服薬や漢方で症状を抑えることや、気分の波を出にくくすることが可能です。症状を繰り返してしまう方は心理療法で考え方のクセを見つけ、対処することもできます。デイケアプログラムの中で対処の練習をすることも可能です。
感情のコントロールが苦手
不安や焦り、怒りや悲しみなど、自分でも分からないくらいの大きな感情の波が急にこみ上げてきて、その波にのまれてしまうことが繰り返し起きてしまうことがあります。脳のバランスが崩れることによって、急に感情の波が大きくなって、家族やパートナーに当たってしまったり、相手を試すような行動をしたり、時に攻撃が自分に向いてしまうこともあります。
ストレスや環境の変化などが引き金となることが多いですが、根底に「見捨てられたくない」という大きな不安を抱えていらっしゃる方が多いです。
感情の波にのまれることが多い方には補助的に内服薬や漢方で症状を和らげることもありますが、治療の中心は行動療法になります。腰を据えて根気強く取り組むことが必要ですが、感情の波を小さくして、いずれ自分でコントロールすることを目標にします。
やめたいのにやめられないことがある
やめたいのにやめられないことには大きく2つあります。1つ目は、気になって何度も確認してしまう、手洗いがやめられないなど、自分では何度もやらなくてもいいとわかっていながらも、強い考えにとらわれてやめられないことです。この考えや行動のせいで、学校や仕事に行けないなどの症状に発展することもあります。2つ目は、お酒やギャンブル、薬(処方薬や市販薬を含む)、ネットやゲームなどがやめられないことです。
1つ目の方は、内服薬や漢方で症状を和らげる、心理療法で考え方のクセを修正する、行動療法を行うなどの治療を行うことができます。また、症状に集中しすぎないためにデイケアプログラムを利用していただくこともできます。
2つ目の方は、診察の中で日常生活のストレスやストレス解消法などの見直しを行っていきます。お酒に関しては内服薬を補助的に処方することもできます。依存対象から離れるためにデイケアをご利用いただくこともできますし、専門の機関をご紹介することもできます。ご本人には自助グループ、ご家族には家族会のご案内をさせていただくこともあります。
社会で生きていく自信がない
どんなに頑張っても皆と同じようにできない、周りの期待に応えることができない、などが続くと、生きていく自信を失ったり、時には消えてしまいたくなったり、自分を罰したくなったりしてしまいがちです。それはこころのSOSサインの中でもかなり注意が必要なサインです。おそらくここまでに色々なことを試して、頑張って、心も体も疲れ果てているのではないでしょうか。大丈夫ですよ、もう今以上に頑張らなくても、大丈夫です。ぜひすぐに受診にいらしてくださいね。お待ちしています。
ただし、消えたい気持ちが切迫している場合や自殺に関して具体的に考えてしまう、自殺行動化がすでにみられる場合には、入院できる医療機関への受診をお願いいたします。必要に応じて山梨県精神科救急受診相談センターへの受診相談をご検討ください。